ポットは使っていると自然に汚れていくため、定期的に掃除やお手入れをしなければなりません。
放置していると汚れがひどくなり、洗浄しても汚れを落とすことができなくなります。
特にコーヒーやお茶などの飲み物や、料理にお湯を使用する場合、ポットが汚れた状態のままだと衛生面でもよくありません。
「ポット洗浄は面倒で手間がかかる」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、クエン酸を使って簡単に掃除できます。
この記事では、クエン酸が持つ洗浄効果やポットの洗浄方法、注意点を紹介します。
クエン酸は、水回りの掃除に多く使われる洗浄成分の一つです。ここでは、クエン酸の概要と洗浄効果を解説します。
クエン酸は、柑橘類含まれる酸味成分の一つで、人が生きていくために必要なエネルギーを作り出す成分でもあります。
梅干しやレモン、オレンジなどを食べた際に、酸っぱいと感じるのはクエン酸によるものです。
クエン酸を水に溶かした際の液性は酸性であるため、アルカリ性の汚れを落とす働きがあり、掃除にも広く使用されています。
合成洗剤を使わずに汚れを落とすことができるため、自然由来の素材を使ったナチュラルクリーニングの成分として人気です。
クエン酸と重曹の違いは、性質や成分です。
どちらもナチュラルクリーニングの成分ですが、クエン酸が酸性であるのに対し、重曹はアルカリ性という違いがあります。
クエン酸と重曹は主に中和の仕組みを利用して汚れを落とすため、クエン酸はアルカリ性の汚れ、重曹は酸性の汚れを落とせるというのも大きな違いです。
それぞれで落とせる汚れが異なるため、「どこを掃除するか」「どんな汚れをきれいにしたいか」によって使い分ける必要があります。
なお、ポットに付着する汚れはアルカリ性が多いため、重曹に比べるとクエン酸の方が多く使われます。
クエン酸には、ポットの内側についている水垢などの洗浄効果があります。
水垢は、水道水やミネラルウォーターに含まれるミネラル分や不純物が固まったもので、斑点やざらざらした白い跡に見える汚れです。
水垢はアルカリ性の汚れであるため、酸性のクエン酸を使用すると、汚れを効果的に落とすことが可能です。
ポット洗浄に役立つクエン酸は、100円ショップやドラッグストア、ホームセンターなどで販売しています。
さまざまなお店で販売していますが、確実に購入するならネット通販が便利です。
『ライオンケミカル』で販売している『Pix クエン酸』は、ポット洗浄に使えるクエン酸です。
洗浄しやすいように細粒タイプになっており、浴室やトイレ、キッチンなどの水回りに使用することもできます。
興味がある方は、ぜひチェックしてみてください。
クエン酸を使ったポット洗浄は簡単に行うことができます。ここでは、クエン酸を使ってポット洗浄する方法と流れを解説します。
クエン酸でポット洗浄する場合は以下のものを用意しましょう。
まずは、水にクエン酸を溶かしてクエン酸水を作る必要があります。クエン酸水の濃度は濃くても薄くても十分な効果が期待できないため、計量スプーンがあると便利です。
最初にポットのコンセントを外し、本体が冷えていることを確認したら、ポットに水を入れて満水にします。
クエン酸の量は、水1Lに対して大さじ1杯程度を目安に入れましょう。その後、ポットのスイッチを入れて沸騰させます。
ポットによっては「クエン酸洗浄モード」が搭載されているタイプもあるため、その場合は取り扱い説明書の指示に従いましょう。
ポットの水が沸騰したら、そのまま2〜3時間ほど保温の状態で付け置きし、内部の汚れを取り除いていきます。
クエン酸そのものは人体に無害ですが、洗浄中のお湯は汚れが溶け込んでいるため、間違って使わないようにしましょう。
ポットから離れる場合は、『洗浄中』と書かれたメモを貼っておくと、家族が間違って使用するのを防げます。
時間が経ったらコンセントを抜き、火傷に注意しながらポットの水を捨てましょう。
ポットの水を捨てたら、スポンジを使って軽く内部をこすり、ポットのふちに汚れが残っている場合はブラシを使って優しくこすると落とせます。
スポンジやブラシで汚れが落とせなくても、ポットの内部が傷つく可能性があるため、たわしやメラミンスポンジの使用は避けましょう。
汚れが取れなかった場合は、改めて洗浄すると取れる場合もあります。
スポンジやブラシで汚れを取り除いたら、注ぎ口内部をすすぐため、新しくお湯を沸かしてコップ一杯程度のお湯を注ぎましょう。
注ぎ口内部の洗浄ができたら、ポットの中に残ったお湯を捨てて完了となります。
クエン酸でポット洗浄する際にはいくつか注意点があります。ここでは、クエン酸でポット洗浄する際の注意点を解説します。
クエン酸と塩素系漂白剤を混ぜるのは、有毒なガスが発生する可能性があるためNGです。
塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムを主成分とする漂白剤で、強力な漂白力と殺菌作用を備えています。
しかし、酸性の洗剤と混ぜてしまうと塩素ガスが発生し、重大な事故につながる可能性があるため注意しなければなりません。
また、塩素系漂白剤はポット内側のステンレスを腐食させて、サビや穴あきなどの原因になるため、ポット洗浄そのものも避けた方がよいでしょう。
クエン酸は高い洗浄力を誇るものの、一度大きな水垢の塊ができてしまうと、簡単には洗い流すことができません。
小さな水垢のうちに汚れを取り除くのが望ましいため、1〜3ヵ月に1回程度の間隔で定期的に洗浄することをおすすめします。
ポットの洗浄を忘れてしまいそうな場合は、カレンダーやスマホのリマインダー機能を活用するとよいでしょう。
ポット洗浄をする際は、満水表示以上に水を入れないように注意しましょう。
満水表示以上に入れてしまうと、沸騰したときに吹きこぼれてしまい、事故の原因になる可能性もあります。
外側に水滴がついたら水垢が生じ、こびりついて落としにくくなるため、面倒でも乾拭きしましょう。
また、ポットに注入する水が少なすぎても、空だきとなって内側のフッ素被膜が変色する場合があるため注意が必要です。
クエン酸でポット洗浄する場合の注意点として、長時間の付け置きをしないことも挙げられます。
長時間放置すると汚れが再びポット内についてしまったり、ポットの状態によっては素材自体に傷がついたりする可能性があるためです。
場合によっては、内側のコーティングが剥がれてしまい、汚れが付きやすくなって腐食の原因にもなります。
長時間付け置きしても汚れは取れないため、クエン酸でポット洗浄する際の付け置き時間は2〜3時間を目安としましょう。
ポット洗浄に使用するクエン酸が余った場合は、密閉容器で保管しましょう。
クエン酸は湿気に弱く塊状になりやすい特長があり、固まってしまうと、いざというときに使いにくくなってしまいます。
空気中の水蒸気に触れないようにするためにも、必ず密閉できる容器で保管するようにしましょう。
『ライオンケミカル』では、ポット洗浄に効果的なクエン酸を販売しています。ここでは、ライオンケミカルのおすすめポット洗浄アイテムを紹介します。
『Pix クエン酸』は、お掃除しやすい細粒タイプのクエン酸で、ポット内の汚れをきれいに落とします。
ポット洗浄はもちろん、浴室やトイレ、キッチンなどの水垢取りにも効果があり、重曹と一緒に使うことで毎日の家事に大活躍です。
トウモロコシ由来の人や環境にやさしい洗浄剤であるため、安心して使うことができます。
『Pix ポット丸ごと洗浄』は、電気・保温ポット専用の洗浄剤で、溶けやすい細粒タイプです。
成分は100%クエン酸であるため、水垢やサビ汚れに対して安心して使用できます。30gの小包装タイプとなっており、1回ずつ使い分けられるため便利です。
クエン酸は保管方法を間違えると水を吸って使いにくくなる特性がありますが、小包装ならその心配はありません。
他の場所の掃除にも使用する場合は先ほどご紹介したPix クエン酸、ポット洗浄のみなら本商品のご使用をおすすめします。
実際にポット内部を洗浄した様子は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポットの汚れの多くは、水道水やミネラルウォーターに含まれるミネラル分や不純物がこびりついたものです。
水垢やサビなどのアルカリ性汚れが多いため、洗浄する際は酸性のクエン酸をおすすめします。
クエン酸は食品にも多く含まれている成分であり、人や環境に優しく、ナチュラルクリーニングとしても人気があります。
一方、クエン酸には塩素系漂白剤と混ぜると危険な一面もあるため、ポット洗浄する際には他の洗浄剤との併用に注意しましょう。
『ライオンケミカル』では、電気ポット洗浄におすすめのクエン酸やポット洗浄剤を販売しています。お掃除しやすい細粒タイプで、簡単にポット洗浄できます。
さまざまな掃除に使えるPix クエン酸と、ポット洗浄に特化したPix ポット丸ごと洗浄を取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください。
※各画像はイメージです。