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水筒はクエン酸と重曹どっちで洗うのがいい?使い分けのポイントを解説

毎日のように使用する水筒は、日々きちんと洗ってお手入れしないと、においや雑菌、カビなどが発生します。

不衛生な状態のまま放置していると体への影響も無視できないため、汚れに応じて正しく洗うことが大切です。

しつこい汚れを落とす際には、クエン酸や重曹を用いる方法があります。

汚れの種類によってクエン酸と重曹のどちらが適切か変わってくるため、それぞれの特長を知り、使い分けのポイントを把握しておきましょう。

この記事では、水筒の洗浄にクエン酸や重曹を用いる場合の使い分けのポイントについて詳しく紹介します。

水筒を重曹で洗う際のポイント

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重曹は掃除や料理など、さまざまな用途に使用されています。ここでは、水筒を重曹で洗う場合に知っておきたいポイントを解説します。

重曹とは

重曹とは、炭酸水素ナトリウムと呼ばれるアルカリ性物質のことで、食品の添加物や医薬品にも使用されています。

消臭作用や吸湿作用があるのも特長です。

重曹には掃除に使えるもの、食品用として使えるもの、薬用品として使えるものが3種類あり、それぞれ製造過程における管理方法が異なります。水筒を洗う際に重曹を用いる場合は、掃除に使えるものを使用するとよいでしょう。

なお、性質や成分に大きな違いはないものの、薬用や食品用は口に入ることを想定して衛生管理されているのに対し、掃除用は口に入ることを想定していません。

重曹で落とせる汚れ

アルカリ性の重曹は、酸性の汚れを中和して落とす働きがあるため、水筒の場合だと茶渋や着色汚れなどに対して効果的です。

消臭作用もあるため、水筒の嫌なにおいを軽減することもできます。

蓄積した汚れやにおいに高い効果を発揮するため、1週間に1回など入念に水筒のお手入れをしたい場合に用いるとよいでしょう。

重曹で水筒を洗う方法

重曹で水筒を洗う場合は、まず40〜50℃ほどのぬるま湯を用意して重曹を溶かします。

500mlの水に小さじ1杯が目安で、水筒の大きさに合わせて水と溶かす重曹の量を調整しましょう。

ぬるま湯に重曹を溶かしたら水筒に注ぎ入れて、30〜60分ほど置いて、ぬるま湯でよくすすぎます。

蓋やパッキンなどの汚れが気になる場合は、別の容器にぬるま湯を入れて重曹を溶かし、付け置きしましょう。

ただし、長時間放置するとパッキンが劣化する可能性もあるため注意が必要です。

重曹を使用する際の注意点

重曹で水筒を洗う際の注意点は、ごしごし洗うと内部が傷つく可能性があることです。重曹を使用する場合は、つけ置き洗いが基本となることを覚えておきましょう。

また、アルミ製の水筒には重曹が使用できないことも注意点の一つです。これはアルミ製品の表面にある酸化被膜を、重曹のアルカリ性が剥がしてしまうことが理由となります。

水筒をクエン酸で洗う際のポイント

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クエン酸は天然の酸味成分で、掃除にも広く使用されています。ここでは、水筒をクエン酸で洗う場合に知っておきたいポイントを解説します。

クエン酸とは

クエン酸とは、レモンやみかんなどの柑橘系の果物や、梅干しなどに多く含まれている酸味成分です。

クエン酸は酸性であるため、アルカリ性の汚れを分解する働きがあり、掃除にも多く使用されています。

クエン酸は体内で脂肪や糖の代謝に関与し、ミネラルの吸収をサポートしたり、胃腸の働きを助けたりなど、人の健康にも重要な働きがある成分です。

無色無臭で人や環境に優しく、重曹と合わせて使うことも可能です。

クエン酸で落とせる汚れ

クエン酸で落とせる汚れは、水筒の底や内部にある白や茶色の水垢、赤サビなどです。いずれもアルカリ性の汚れとなるため、酸性のクエン酸で落とすことができます。

白い点々の水垢は、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が付着したものです。

茶色の点々は茶渋と水垢が混ざったもので、いずれも人体に影響はないものの、放置すると固まって汚れが落としにくくなるため早めに取り除きましょう。

赤サビは、水に含まれる鉄分が付着したことで発生する汚れとなります。

重曹と同様に、日々の洗浄とは別に1週間に1回など、入念に水筒のお手入れをしたい場合に用いるとよいでしょう。

クエン酸で水筒を洗う方法

クエン酸で水筒を洗う場合は、40〜50℃ほどのぬるま湯を用意してクエン酸を溶かします。

溶かすクエン酸の量は、500mLの水に小さじ1杯が目安で、水筒の大きさに合わせて量を調整しましょう。

スプーンでよく混ぜて溶かしたら、クエン酸を溶かしたぬるま湯を水筒に入れて、2〜3時間ほど放置します。

クエン酸が水筒内に残っているとサビの原因となるため、最後は食器用洗剤で洗って十分にすすぎます。

クエン酸を使用する際の注意点

クエン酸で水筒を洗う場合の注意点は、塩素系の製品と一緒に使うと、有害な塩素系ガスが発生する可能性がある点です。

他の洗浄剤と併用して水筒を洗いたい場合は、洗浄剤の成分を確認してから使用しましょう

また、クエン酸濃度が高いと水筒が破損する原因にもなるため、ぬるま湯に溶かす際は量にも注意する必要があります。

水筒を洗う際に気をつけておきたいポイント

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水筒の間違った洗い方やお手入れは、寿命を縮める原因となります。ここでは、重曹やクエン酸を使って水筒を洗う際に気をつけておきたいポイントを紹介します。

クレンザーや金たわしは使わない

重曹やクエン酸で水筒を洗ってすすぐ際、汚れが残っていても、クレンザーや金たわしで洗わないように注意しましょう。

クレンザーや金たわしは水筒を傷つける原因となり、傷がついた場所にサビや雑菌が繁殖する可能性があります。

重曹やクエン酸で洗った後に気になる汚れがある場合は、やわらかいスポンジで中性洗剤を泡立てて、優しく洗うのが基本です。

熱湯や食洗器は使わない

ステンレス製の水筒は煮沸や食洗器で洗うと変形する可能性があるため、使わないようにしましょう。

水筒が変形すると蓋が閉まりにくくなり、中の液体が漏れたり、保温・保冷機能が失われる可能性があります。

また、熱湯や食洗器で洗うと水筒の裏についている保護シートが剥がれてしまう場合もあります。

保護シートは製造時に内部を真空にするために穴を開け、塞いだ箇所を保護するために貼るものです。

保護シートが剥がれてしまうと塞いだ部分が露出し、脆くなって空気が入ってしまい、保温・保冷機能が低下してしまいます。

重曹・クエン酸以外で水筒を洗う方法

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重曹やクエン酸を別々に用意して水溶液を作るのが面倒な場合は、酸素系漂白剤や水筒洗浄剤を使用する方法もあります。

ここでは、それぞれの洗浄剤を用いた洗い方のポイントを解説します。

酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、過酸化水素や過炭酸ナトリウムなどの成分を含んだ酸化型漂白剤の一種です。

酵素系漂白剤は重曹と同じく弱アルカリ性のものが多く、茶渋やコーヒーの着色汚れなどの汚れを落とすことができます。

一方、水垢や赤さびの汚れを取り除くことには向いていないものが多いようです。

なお、漂白剤を使って水筒のお手入れをする際の注意点として、塩素系漂白剤を使用できないことが挙げられます。

塩素系漂白剤には次亜塩素酸ナトリウムや水酸化ナトリウムが含まれており、水筒にサビを発生させる原因となります。

水筒洗浄剤

水筒洗浄剤は、水筒の汚れに特化した洗浄成分が含まれている洗浄剤です。

重曹やクエン酸を使って洗う場合に比べ、計量して水溶液を作る必要がなく、水筒に水をそそいで洗浄剤を入れるだけで簡単に使えます。

水筒を洗うために作られた商品であるため、効率よく水筒に蓄積した汚れを落とせることもメリットです。

また、水筒の手が届かない底の部分にも洗浄成分を広げ、頑固な汚れもしっかりと落とすことができます

水筒洗浄剤を使って水筒の汚れをきれいに落とす方法は、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

経済的なマイボトルを長期間きれいに使う方法

水筒の汚れをきれいにするなら『ライオンケミカル』がおすすめ!

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水筒の頑固な汚れをきれいに落とすなら、『ライオンケミカル』の『Pix ステンレス水筒洗浄剤』がおすすめです。

Pix ステンレス水筒洗浄剤は、ぬるま湯を入れた水筒に対し、水350mlに1錠を目安に入れ、2時間放置するだけで水筒内の汚れがきれいになります。

入れて付け置きするだけなので洗浄の手間もかかりません。

洗浄中と書かれた付属のシールがあり、貼っておくと洗浄中に家族が間違って触ってしまう事態を防げます。

錠剤を入れるだけで、水筒の手の届かない底の部分にも、洗浄成分を広げられます。水筒だけでなく、ステンレスやプラスチック、陶器のマグカップの洗浄に使うことも可能です。

クエン酸水や重曹水を作って水筒を洗いたい場合は、ライオンケミカルで販売しているPix クエン酸Pix マルチ重曹クリーナーもおすすめです。

まとめ

水筒の茶渋や着色汚れ、水垢、サビなどの汚れを落とすためには、重曹やクエン酸による洗浄が効果的です。

重曹とクエン酸にはそれぞれ落とせる汚れの種類が異なるため、どっちを使うかは汚れに応じて判断する必要があります。

いずれも水溶液を作って付け置き洗いが基本となるため、量や使用方法を間違えないように注意しましょう。

「重曹やクエン酸の洗浄は手間がかかる」と感じる場合は、最初から水筒の汚れを落とすのに特化した水筒洗浄剤を使用しましょう。

ライオンケミカルでは、入れてつけ置きするだけで簡単に水筒の汚れを落とせる水筒洗浄剤を取り扱っています。

夏の使い終わった水筒をお手入れする際にも役立ちます。タブレットタイプの洗浄剤で、手の届かない底までしっかり洗浄成分を広げてきれいにします。

重曹やクエン酸も販売していますので、ぜひチェックしてみてください。

※各画像はイメージです。

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