暑い季節になると悩みの種となるのが、蚊です。
蚊は知らぬ間に家の中に侵入することがあり、刺されたり羽音が気になったりなど、毎年悩まされているという方は大勢います。
蚊の対処方法としては、虫よけアイテムや殺虫剤が利用されるケースが多いですが、蚊取り用品を利用する方も少なくありません。
蚊取り用品には火を点けて使用する線香タイプと近代的な電動タイプがあり、屋内に設置することで蚊を寄せ付けないようにできます。
しかし、殺虫成分を放出する蚊取り用品は子供にとって安全なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、蚊取り用品の概要をはじめ、含まれている成分や子供に対する安全性、使用するときの注意点などについて詳しく解説します。
蚊取り用品は家庭用殺虫剤の一種であり、蚊の成虫を駆除することを目的とした製品です。
蚊取り用品には液体タイプや電動タイプなどさまざまな種類がありますが、「蚊取り」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは古くからある渦巻き型の蚊取り線香ではないでしょうか。
渦巻き型の蚊取り線香は100年以上前から日本国民に親しまれており、蚊が発生しやすい暑い季節には欠かせないアイテムと考える方も多いです。
当初の蚊取り線香は、仏壇などで使用される線香と同様に棒状の形をしていましたが、燃焼時間が短いことや細いことによる殺虫効果の弱さが欠点でした。
この欠点を解消すべく改良を重ねた結果、より太く製造できて長く燃焼する渦巻き型の蚊取り線香が誕生したといわれています。
製品によって燃焼時間は異なりますが、一般的な渦巻き型蚊取り線香は約7時間ほど燃焼するようになっており、ちょうど人の寝る時間と同じです。
余談ですが、世界ではじめて蚊取り線香の自動製造機を開発したのは『ライオンケミカル』です。
当初の蚊取り線香には、アメリカから渡来した「シロバナムシヨケギク(除虫菊)」と呼ばれる花が原料として使用されていました。
シロバナムシヨケギクには殺虫成分である「ピレトリン」が含まれており、蚊にダイレクトに効く特性から蚊取り線香の原料として使われるようになったといわれています。
当初は日本でも多く栽培されていましたが、徐々にその量も減少し、ピレトリンに似た特性を持った合成化合物である「ピレスロイド」が新たに開発されたことで、国内ではほとんど栽培されなくなりました。
現在の蚊取り線香の多くはピレスロイド系の成分を配合して製造されていますが、昔ながらの蚊取り線香の香りを好む方が一定数いることから、現在でもシロバナムシヨケギクを原料として製造しているものもあります。
ピレトリンやピレスロイドなどの殺虫成分は人体への影響が心配されますが、いずれも安全性が高い成分です。
万が一ピレトリンやピレスロイドの成分を吸い込んでも、分解酵素の働きで速やかに代謝されて体外に排出されるため、人体への影響はほとんどありません。
小さな子供がいる方のなかには、蚊取り用品から放出される煙やミストが安全なのかどうか気になるという方もいるのいるのではないでしょうか。
結論からいいますと、蚊取り用品は子供がいる場所でも安全に使用することが可能です。
前述したように、蚊取り用品に含まれているピレスロイドと呼ばれる殺虫成分は、虫に対してダイレクトに影響しますが、人体に影響を及ぼすことはほとんどありません。
これは、人と虫の体重差が大きく影響しています。
蚊は体重2〜3mg程度しかなく、現在販売されている蚊取り用品の多くは、その小さな虫を駆除するために微量な殺虫成分しか使用されていません。
蚊と比べると人は何倍もの体重があるため、万が一蚊取り用品の殺虫成分を吸い込んだとしても大きな影響を受けることはないといえるでしょう。
ただし、殺虫成分は吸い込まないに越したことはないため、小さな子供や妊婦がいる場所で蚊取り用品を使用する場合は、風通しが良い場所に設置するか定期的に換気をするように注意しましょう。
一般的な蚊取り線香は、4.5畳(約7㎡)〜8畳(約13㎡)まで効き目があるといわれており、遠くにいくにつれて殺虫効果が薄れていきます。
蚊取り線香の効果を最大限発揮するためには、風通しの良い場所に設置するのがおすすめです。
風上に設置することで、空間全体に蚊取り線香の煙が行き渡るため、より広範囲をカバーすることができます。
これは屋外でも同様の考え方であり、風上に設置し、人がいるスペースに広がるようにすれば蚊を効果的に忌避することが可能です。
風向きは定期的に変わるため、対角線上に複数設置しておくと移動させる手間が減らせます。
ここでは、蚊取り用品を使用するときの注意点を紹介します。
渦巻き型の蚊取り線香を使用する場合は、火災の危険性に注意しなければなりません。
蚊取り線香は火を点けて使用することから、倒れたりひっくり返ったりした場合は床や壁に引火するリスクがあります。
蚊取り線香を使用する際は、可燃物から離れた場所に置き、必ず線香立てか線香皿を利用して転倒しないようにしましょう。
線香タイプの蚊取り用品は煙が、スプレータイプの蚊取り用品はミストが出るため、狭く閉め切った空間で使用すると、殺虫成分を吸い込んでしまう恐れがあります。
蚊取り用品に含まれる殺虫成分は、人体に大きく影響することはありませんが、成分を吸い込まないに越したことはありません。
もし狭く閉め切った空間で使用する際は、定期的に窓を開けて十分に換気するようにしましょう。
また、喘息やアレルギーがある方は蚊取り用品の煙やミストが影響を及ぼす可能性があるため、使用する際は注意が必要です。
蚊取り用品を使用する際は、可能な限り子供の手が届かない場所に置くようにしましょう。
子供は好奇心旺盛なため、気になるものがあるとすぐに触ってしまう可能性が高いです。
特に蚊取り線香は火が点いていたり煙が出ていたりするため、子供が誤って触ってしまうと重大な事故につながるリスクがあります。
子供がいる空間で蚊取り用品を使用する際は、子供の手が届かない場所に置き、使用後は速やかに片づけるようにしましょう。
『ライオンケミカル』では、子供にも安全な蚊取り用品を複数販売しています。
ここでは、ライオンケミカルのおすすめ蚊取り用品を紹介します。
『ライオンかとりせんこう ~燃焼後も効果持続~』は、渦巻き型線香ではじめて燃焼後も効果が持続する(室内使用時)蚊取り線香です。
寝室やリビングなどの室内はもちろん、キャンプやバーベキュー、庭仕事などのアウトドアでも使用可能であり、効果的に蚊の駆除ができます。
子供のいる空間でも安全に使用できるため、蚊が発生しやすい暑い季節の蚊取りにピッタリです。
約6.5時間燃焼するレギュラータイプと約13時間燃焼するジャンボタイプの2種類を用意しているため、ニーズに合わせて自由に選べます。
『Wトラップ ワンプッシュ蚊取り 空間ガード』は、屋外と室内の両方で使える業界初の画期的な虫よけです。
室内では、電気・電池・火を使わずに1回プッシュするだけで約12時間虫よけ効果が持続します。※4.5畳~8畳あたり1回の割合で噴射
屋外では、蚊が潜んでいそうな場所(草むら、庭木周り、土壌など)に噴射しておくことで、蚊よけ空間を作り出すことが可能です。
1本持っておくと幅広いシーンで役立つため、蚊が発生しやすいシーズンのお供としていかがでしょうか。
『昔ながらの天然除虫菊かとり線香』は、100%天然素材にこだわって作った蚊取り線香です。
その名前の通り、昔ながらの成分と製法で作られており、安心の無香料・無着色です。蚊が嫌うピレトリンを含んだ天然除虫菊を配合しており、煙の優しさにも定評があります。
身体に優しい蚊取り線香のため、子供がいる空間でも安心して使用可能です。
寝室やリビングなどの室内はもちろん、キャンプやバーベキューなどのアウトドアでも効果的に蚊の駆除ができます。
ライオンケミカルでは、上記以外にもさまざまなシーンで活用できる虫対策グッズを多数販売しています。
以下から商品ラインナップがご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
蚊取り用品は蚊が発生しやすい暑い季節に欠かせないアイテムですが、煙やミストが出ることから子供にとって安全なのか疑問に思う方も多いです。
蚊取り用品に含まれているピレスロイドと呼ばれる成分は蚊に対して高い殺虫効果を発揮しますが、人体に対しての影響はほとんどありません。
子供がいる空間でも問題なく使用できますが、狭く閉め切った空間の場合は煙やミストを吸い込みやすくなってしまうため、定期的に換気するように注意することが大切です。
現在はさまざまな形や効果の蚊取り用品が販売されているため、自分や子供のニーズに合わせて最適なものを選ぶと良いでしょう。
『ライオンケミカル』では、屋内外で使用できる蚊取り線香を複数販売しています。
燃焼時間が長いものや燃焼後も効果が持続するもの、アウトドアに特化したものなど、多種多様な蚊取り線香を取り揃えています。
他にも日常使いに便利な虫よけやいざという時の殺虫剤もご用意しているため、気になった方はぜひチェックしてみてください。
※各画像はイメージです。