夏の夜、羽音が突然聞こえ、気づかないうちに蚊に刺されてかゆみに悩まされることがよくあります。
蚊は私たちの生活において身近な存在で、さまざまな経路から家に侵入してきますが、その侵入経路については意外と知られていません。
どうやって蚊が家に入ってくるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、蚊の侵入経路と効果的な防止策について詳しく説明します。
蚊は私たちの生活に密接する虫ですが、その生態についてはあまり知られていません。
ここでは、蚊の生態について詳しく解説します。
日本には約100種類の蚊が生息していますが、人間を刺す主な種類は3つです。
主な蚊の種類と特長については以下のとおりです。
主な蚊の種類 |
補足 |
アカイエカ |
・約5.5mmの大きさで黄褐色から赤褐色 ・日本全国に生息しており、4月~10月にかけてドブや防火水槽などの水場から発生し、主に夜間に活動する |
チカイエカ |
・アカイエカに似ている ・日本全国に生息しており、ビルや地下鉄の排水が溜まる暖かい場所に生息しているため、1年中活動している |
ヒトスジシマカ |
・約4.5mmの大きさで、縞模様 ・北海道と青森以外の地域に多く生息しており、夏の野外で良く見られる |
これらの蚊は、それぞれ異なる特長と生息環境を持っています。
アカイエカとチカイエカは主に夜間に活動し、家屋内に侵入しやすい傾向があり、ヒトスジシマカは日中に活動し、屋外で人を刺すことが多いです。
身近に存在する蚊の種類の生態について知っておけば、適切な対策を打ちやすくなります。
蚊の一生は、卵、幼虫、蛹、成虫の4段階で構成されており、成虫になるまでの期間は気温によって変化します。
25〜30度の環境下では、約10日ほどで卵から成虫になり、気温が20〜30度の範囲になると活発化しやすいです。
真夏の35度を越えるような猛暑時には、蚊は日陰に隠れて活動を控える傾向があるため、活動が鈍くなることがあります。
また、蚊の種類によっても活動時期や時間帯が異なり、アカイエカは夕方から明け方にかけて活発に活動し、ヒトスジシマカは午前中と夕方に活発になります。
蚊は水があるところで繁殖するため、水たまりができやすい場所では蚊が発生しやすいです。
蚊はさまざまな経路から家に侵入してくるため、侵入経路を知ることで効果的な対策を立てることができます。
ここでは、蚊の主な侵入経路について解説します。
蚊が家に侵入してくる最も一般的な経路は、窓や玄関です。
蚊は光に敏感で、明るい場所に向かって飛んでくる習性があるため、夕方から夜にかけて、家の明かりに誘われて室内に入ってくることが多く見られます。
窓を開けるときに網戸を使用していても、網戸の穴や窓枠との隙間、経年劣化によるゆるみなどがあった場合に、侵入される可能性があるため要注意です。
また、玄関を開けたときに一緒に入ってくることもありますが、玄関ドアの下部や周囲の隙間からも侵入することがあります。
築年数が古い建物や気密性の低い住宅の場合は、玄関と窓周辺の工夫が必要です。
窓や玄関を閉め切っていても、蚊が侵入してくることがありますが、その場合の侵入口としてあげられるのが換気扇や排気口です。
換気扇は、使用していないときでも羽根の隙間から蚊が侵入する可能性があり、特にキッチンやバスルームの換気扇は要注意です。
排気口も古い建物の場合、劣化して隙間ができていることがあります。
また、エアコンの室外機からホースが通っている穴も、蚊の侵入経路になることがあります。
このように、小さな隙間からでも蚊に侵入される可能性があるため、対策が必要です。
マンションの高層階に住んでいれば、蚊に悩まされることはないと思っている方も多いかもしれませんが、実際には高層階でも蚊が現れることがあります。
蚊は、低層階から人と一緒に高層階まで移動することがあります。
また、エレベーターシャフトやマンションの給排水管や階段を利用して、上階まで移動する蚊もいるため、高層階だからといって油断はできません。
特に、マンションの立地が緑地や水辺に近い場合は、蚊の侵入リスクが高くなります。
また、ベランダに置いた植木鉢の受け皿や、エアコンの室外機の排水パンなど、わずかな水たまりでも蚊の繁殖場所になる可能性があります。
このように、建物の高層階でも蚊が侵入してくる可能性はあるため、虫よけ対策を徹底し、室内に蚊が侵入した場合に備えて、殺虫スプレーや蚊取り線香などを用意しておくことも有効です。
蚊の侵入を誘発する原因は、主に環境的な要因と人間が出す成分による要因の2つに分類できます。
環境的な要因としては、家の周辺に水たまりや側溝などがあることがあげられます。
これらの場所は蚊の産卵や幼虫の生育に適しており、成虫の休息場所にもなるため、蚊が繁殖しやすいです。
また、庭に水たまりができやすい場合は、埋めたり水の排出口を作ったりなどの対策が必要です。
一方、人間は常に二酸化炭素やにおい、汗などを出しており、蚊はこれらの成分を感知して家に侵入します。
たとえば、運動や飲酒で二酸化炭素の排出量が増え、汗をたくさんかいた場合に蚊を引き寄せる可能性が高くなってしまいます。
さらに、蚊は暗い色を好む傾向があるため、濃い色の衣服を着ている人が狙われやすいです。
これらの蚊の侵入を誘発する要因を理解し、適切な対策を講じることが蚊の侵入を防ぐ鍵となります。
蚊の侵入を防ぐためには、家の周辺環境の整備や適切な管理が重要です。ここでは、蚊の侵入を防ぐ効果的な対策方法について解説します。
蚊の発生を抑えるためには、家の周りの水たまりをなくすことが重要です。
蚊は小さな水たまりでも産卵し繁殖することができるため、古いバケツや植木鉢の受け皿、雨どいや側溝の中に残った水なども蚊の発生源となります。
雨季や梅雨の時期は注意し、水が溜まるような場所は定期的に掃除する必要があります。
また、庭に池がある場合は、メダカや金魚などのボウフラを食べる魚を飼うことも効果的です。
これらの魚は蚊の幼虫であるボウフラを餌として食べるため、蚊が成長するのを防ぐことができます。
さらに、庭の草むらや茂みは蚊の休息場所となるため、定期的に刈り込みを行い、風通しを良くすることで蚊の生息を抑制できます。
蚊の侵入を防ぐためには、網戸の補修や窓の開け方の工夫が必要です。
網戸に穴が開いていたり、網戸と窓枠の間に隙間があると、そこから蚊が侵入します。
網戸の破れや外れ、傷みなどは必ず修理し、網戸と窓ガラスの間に隙間ができないようにすることが重要です。
また、窓を開ける際は、網戸を左にすると隙間ができやすくなるため、網戸は右側の位置にしておき、網戸と窓のフレームをしっかり合わせておく必要があります。
蚊よけ商品を効果的に使用することも重要です。
特に、ピレスロイドを含む製品は蚊の殺虫効果と寄せ付けない効果があり、蚊が発生しやすい夕方から夜にかけて使用すれば、蚊よけとして非常に効果的です。
ピレスロイドは、虫の神経に作用し、麻痺させることで退治できますが、哺乳類などの恒温動物が吸収した場合、速やかに分解されるため、安全性が高いとされています。
蚊取り線香や電気蚊取り器、スプレータイプの製品があり、効果範囲や使用場所に合わせたもの選ぶことができます。
これらの製品を組み合わせて使用することで、より効果的に蚊の侵入を防ぐことが可能です。
『ライオンケミカル』では、蚊の侵入を効果的に防ぐことができるさまざまなタイプの蚊よけ商品を取り揃えています。
ここでは、蚊取り線香やスプレーなどのライオンケミカルの蚊よけ商品を紹介します。
『ライオンかとりせんこう〜燃焼後も効果持続〜』は、蚊の駆除ができるだけではなく、忌避効果があるため、効果的に蚊を寄せ付けません。
室内で使用した場合、燃焼完了後も有効成分による効果が持続するため、安心して過ごせます。
『Wトラップ ヤブ蚊ワンプッシュ 室内・屋外両用』は、室内・屋外問わず蚊を寄せ付けない空間を作れます。
室内では、ワンプッシュで約12時間効果が持続するため、経済的にも優しいです。
屋外では、蚊が潜みやすい草むらや庭木などの場所に噴射することで蚊よけ空間を作れます。
『昔ながらの天然除虫菊かとり線香』は、昔ながらの成分や製法で作られている、からだに優しい蚊取り線香です。
蚊が嫌う天然の除虫菊を使用しているため、子どもやペットがいるご家庭でも安心安全です。
ライオンケミカルでは、上記の蚊よけ商品以外にもさまざまなバリエーションの蚊よけ商品と虫よけ商品を取り揃えています。
以下から製品ラインナップをご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
⇒虫よけ用
蚊の侵入を防ぐためには、蚊の侵入経路を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
蚊は、人が出す二酸化炭素や体温、汗に含まれる乳酸などに引き寄せられ、窓や玄関、換気扇や排気口などのあらゆる場所から侵入してきます。
家の周りの水たまりの排除、網戸や窓の管理を徹底し、蚊よけ商品を活用すれば、蚊の侵入を効果的に防ぐことが可能です。
『ライオンケミカル』では、蚊を寄せ付けない蚊よけ商品を豊富に取り揃えています。
蚊取り線香やスプレータイプ、ウェットティッシュなどの環境によって使い分けられる蚊よけ商品をご用意していますので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。
※各画像はイメージです