暖かい季節になると、どこからともなくやってくるコバエ。
退治したと思っても次から次へと湧いてきて、頭を抱えたことがある方も多いのではないでしょうか。
コバエは大量発生しやすく、一頭放置するだけでも瞬く間に繁殖してしまいます。
適切に対処しなければ継続して増え続けるため、正しい予防対策と撃退方法を把握しておくことが大切です。
この記事では、コバエが発生する原因をはじめ、効果的な予防対策や撃退方法などについて詳しく解説します。
コバエはゴミや食べ物の臭いを好む習性があり、家のなかにこれらの臭いを発するものがあれば簡単に引き寄せられてしまいます。
コバエが好む主な臭いは発酵した臭いやくさったもの、排泄物など、家の中でも発生するありふれた臭いです。
ゴミを溜め込んだり掃除を怠ったりした場合は、コバエにとって好条件な環境ができあがってしまうため、日頃から注意しておくことが大切です。
コバエの体長はわずか数ミリしかなく、非常に小さいため、あらゆる隙間から侵入することが可能です。
ここでは、コバエの主な侵入経路を紹介します。
家に取り付けられている窓は、コバエの代表的な侵入経路の一つです。
主に空気の入れ替えや換気をする際の窓の開け閉めのタイミングで侵入していると考えられます。
また、ほとんどの家には網戸が設置されていますが、身体が小さいコバエは網目の隙間から簡単にすり抜けられます。
もし網戸に穴が空いていたり枠が歪んで隙間が空いていたりする場合は、コバエだけではなく、他の害虫にも侵入される恐れがあるため、注意が必要です。
コバエに限らず、家の中で発生する害虫は人が玄関から出入りする際に一緒に侵入しているケースが多いです。
また、家の構造によっては玄関ドアの下に空気を抜く目的で数ミリの隙間が設けられていることがあり、この部分から侵入していることも考えられます。
コバエはわずかな隙間からでも侵入できるため、玄関に目立つ隙間がある場合は注意が必要です。
インテリアとして家の中に観賞植物を飾る人は多くいますが、場合によってはコバエの侵入経路になる可能性があります。
コバエは、基本的に生ゴミや排水溝のゴミなどに卵を産みつけますが、観賞植物の土に卵を産みつけるケースも少なくありません。
新たに植えたもしくは買ってきた観賞植物の中にコバエの卵が産みつけられている場合は、いずれ孵化して室内を飛び回るようになります。
家の中で発生する小さなハエを「コバエ」と呼びますが、コバエという種類のハエは存在しません。
コバエという名前は、あくまで複数種類のハエの総称であり、呼びやすいことから広く定着したと考えられます。
ここでは、家の中で発生する代表的なコバエの種類を紹介します。
ショウジョウバエは、丸みのあるフォルムと赤黄色の身体、赤い目が特長であり、キッチンでよく見かけるコバエです。
主に生ゴミや腐った果実などの食品に発生することが多く、特に果物や野菜を好む習性から、欧米では「fruit fly(フルーツ フライ)」と呼称されています。
ノミバエは背中が丸くて後ろ足が長いコバエであり、見た目がノミに似ていることから「ノミバエ」と呼ばれるようになったといわれています。
ぴょんぴょんと飛び跳ねるような素早い動作が特長であり、テーブルの上を滑るように移動しているのを見たことがあるという方も多いのではないでしょうか。
ショウジョウバエと同様に生ゴミや腐った食べ物を好む傾向にあり、場合によっては排水溝のヘドロに発生するケースも見受けられます。
クロバネキノコバエは一般的には黒っぽくて細長い体型をしているコバエであり、小さいものが多いです。
腐葉土や有機物を含んだ湿り気のある土に産卵するといわれており、観賞植物やプランターにわきやすい傾向にあります。
また、クロバネキノコバエは光に引き寄せられる習性があるため、花壇や畑で発生したクロバネキノコバエ類が玄関や網戸の隙間から侵入することも考えられます。
チョウバエはコバエの中でも比較的身体が大きく、全身が毛で覆われていることが特長です。
見た目が蝶や蛾にも見えることから、「チョウバエ」という名前がつけられたといわれています。
主に沼地や湿地などの不衛生な水際を好む習性があり、近い条件が揃ったキッチンやトイレなど、ぬめりや汚れが付きやすい場所に発生しやすいです。
ここでは、コバエが発生しやすい場所を紹介します。
キッチンには生ゴミやアルコールなど、ショウジョウバエやノミバエが好むものが多くある場所です。
コバエは特に腐ったものを好む傾向にあるため、料理の作り残しや食べ残しなどを放置しがちな人は注意しなければなりません。
コバエは産卵数が非常に多く、成長スピードも速いため、油断するとあっという間に大量発生します。
常に水気があるトイレは、チョウバエにとって絶好の生息スポットです。
特に便器の中は水があることに加え、汚れが付きやすい場所のため、掃除を怠ると臭いにつられてコバエが湧く可能性があります。
また、排水タンクや排水管の中も汚れが溜まりやすい場所であり、暗くて湿気があることからコバエの住処になりやすいです。
高温多湿になりやすいお風呂は、水辺を好むチョウバエにとって好条件の場所です。
主に排水管や排水溝から発生するといわれており、お風呂の壁や天井に何頭か見られるようになった場合は既に繁殖が進んでいる可能性があります。
リビングに植木鉢やプランターを置いている場合は、クロバネキノコバエ類が寄ってきやすくなります。
前述したように、クロバネキノコバエ類は観賞植物の土などに卵を産みつけて、孵化したものが家の中を飛び回るというケースが多いです。
また、コバエ全般が腐っているものを好むため、もし植物が根腐れしている場合は臭いにつられてコバエが大量発生する可能性があります。
コバエは簡単に発生しやすい害虫ではありますが、日頃から気をつけていれば発生を防止できます。
ここでは、コバエを発生させないための効果的な予防対策を紹介します。
料理の作り残しや食後の食べ残し、飲み残しなどはコバエの大好物のため、速やかに片づけるようにしましょう。
食べ残しや飲み残しを長い時間放置してしまうと、臭いにつられてコバエが集まり大量発生する恐れがあります。
食後は食器をすぐに洗う、テーブルを綺麗に拭く、生ゴミは2重袋で密閉するなど、日頃からすぐに片づける習慣が身につけば、コバエも寄りにくくなるはずです。
コバエは、水回りの汚れや臭いにつられて発生する傾向にあります。
特にキッチンの三角コーナーや排水口は、コバエのエサとなる汚れが蓄積したり水気によるカビが発生したりしやすいため、日頃からこまめに掃除して清潔に保つようにしましょう。
キッチンはもちろん、トイレやお風呂などの水回りも常に綺麗にしておくように心がければ、コバエの発生を最小限に抑えられます。
コバエは窓や網戸、玄関などの隙間から家の中に侵入するケースがほとんどです。
窓や網戸、玄関ドアは、完全に閉め切っていてもわずかな隙間が生じる場合があり、身体が小さいコバエであれば簡単にすり抜けられます。
隙間がある場合は、100均やホームセンターなどで販売されている「隙間テープ」を活用して隙間を塞ぎましょう。
隙間が塞がればコバエが侵入するスペースがなくなるため、発生するリスクを軽減できます。
ここでは、コバエの効果的な撃退方法を紹介します。
家のなかにいるコバエをおびき出して、いっきに撃退したい場合は捕獲タイプの殺虫剤がおすすめです。
コバエが好む匂いや色や形状で誘導し、容器の中に入った駆除剤でコバエを退治する仕組みになっています。そのため、自ら捕獲したりスプレーをかけたりする必要がありません。
ただし、捕獲タイプの殺虫剤はチョウバエとは相性があまり良くないため、いざという時のためにスプレータイプの殺虫剤も用意しておくと良いでしょう。
コバエを発見すると同時に撃退したい場合は、スプレータイプの殺虫剤がおすすめです。
スプレータイプの殺虫剤であれば任意のタイミングで噴射することが可能であり、コバエを見つけたタイミングで対処できます。
また、ゴミ箱周辺や水回りなどのコバエが好みそうな場所にあらかじめ吹きかけておくことも有効です。
ただし、殺虫剤によっては4種のコバエに対応しない場合もあるため、購入する前に確認しておきましょう。
『ライオンケミカル』では、コバエ対策に適したさまざまな商品を販売しています。ここでは、ライオンケミカルのおすすめ商品を紹介します。
『Wトラップ コバエとり』は、置くだけでコバエを強力に引き寄せる誘引駆除マットで、簡単に誘引捕獲し殺虫します。
2024年に新たに取り入れたマレーズトラップ理論や、フライトインターセプトトラップ理論で捕獲力がさらにアップしました。
とまり木にとまる、上に登る、中に潜り込むなど、コバエの習性を利用した容器設計のため、大量に捕獲することが可能です。効果は約1か月間持続します。
『虫よけビーズ』は、置くだけで簡単にチョウバエなどの虫対策ができる虫よけです。
ハーブ(レモンユーカリ)由来の虫よけ成分を使用しており、イヤな虫を寄せつけません。また、殺虫剤不使用のため、子供やペットがいる家庭でも安心して使用できます。
ほのかな香り+植物生まれの消臭成分配合で空間を快適に保ちます。
ライオンケミカルでは、他にもゴキブリやハエ、蚊などの害虫の撃退に適した殺虫剤を多数取り揃えています。以下から商品ラインナップがご確認いただけますので、ぜひご覧ください。
家の中で発生するコバエは油断すると大量発生するため、非常に厄介です。
コバエが好む水気と食べ物があるキッチンは特に発生しやすいため、日頃から清潔に保っておくことが重要になります。
もし綺麗にしているにもかかわらずコバエが発生する場合は、コバエに特化した殺虫剤に頼ってみると良いでしょう。
『ライオンケミカル』では、コバエの誘引と撃退に特化した殺虫剤を販売しており、置くだけでコバエの発生と繁殖リスクを軽減できます。
他にもゴキブリやハエなど、家の中で発生しやすい害虫に特化した商品もご用意しているため、気になった方はぜひチェックしてみてください。
※各画像はイメージです。