ワイシャツの汚れの中でも特に目立ちやすいのは襟汚れで、放置すると汚れが落ちにくくなります。
また、対処せずに汚れたワイシャツを着ていると、着心地が悪いだけでなく、見る人に不快感を与える可能性もあります。
清潔な状態を保つためにも、ワイシャツの襟汚れの原因を把握し、適切に予防や対処することが大切です。
この記事では、ワイシャツの襟汚れが起きる原因や予防方法、汚れ落としの方法を紹介します。
ワイシャツの襟汚れの種類として、主に黄ばみと黒ずみがあります。ここでは、それぞれの汚れが生じる原因を解説します。
ワイシャツの襟汚れとして多いのは、皮脂や汗が付着することによって生じる黄ばみです。
襟は首や肩の皮膚と直接接触する部分であり、皮脂や汗が繊維の奥まで染み込みやすくなっています。繊維に染み込んだ皮脂や汗は時間とともに酸化し、化学反応を起こして黄ばみが生じるというものです。
そのため、気温が高い夏場やもともと汗が出やすい体質の方は、よりワイシャツの黄ばみが生じやすくなります。
ちなみに、皮脂や汗は洗濯によって洗い流せますが、洗剤が多すぎたり、すすぎが不十分だったりすると黄ばみが生じる場合もあるため注意が必要です。
また、制汗スプレーや日焼け止めなどを使用している場合、スプレーの成分と汗が混ざることによって、衣類の黄ばみや変色を引き起こすこともあります。
ワイシャツの襟に生じる黒ずみも、黄ばみと同様に皮脂や汗が原因で発生する汚れです。
皮脂や汗によって黄ばみが生じ、その上にほこりやちりなどが付着します。その汚れを長い期間放置したり、日々の洗濯で汚れを十分に落とせなかったりすることが黒ずみの原因のひとつです。
普段からワイシャツの洗濯をしていて黒ずみが生じている場合は、洗剤の使用規定量を守っていないことや、すすぎが足りていない可能性もあります。
黒ずみは黄ばみ以上にガンコで落ちにくくなるため、早い段階で汚れを取り除いておく必要があります。
ワイシャツの襟汚れは、事前の対策で予防することもできます。ここでは、ワイシャツの襟汚れを予防する方法を解説します。
ワイシャツの襟汚れは汗や皮脂によって生じるため、着用した後は放置せず、こまめに洗濯をすることが大切です。
汗をかきやすい夏場はもちろん、冬場でも暖房によって自覚しないうちに首回りから皮脂や汗が出ている場合もあります。季節に関係なく、こまめに洗濯をして汚れを取り除くことで黄ばみや黒ずみなどの汚れを防止できます。
また、こまめに洗濯をしても「洗剤の量が合っていない」「すすぎが不十分」の状態だと汚れをきれいに落とすことはできません。この場合だと、こまめに洗濯をしていても、襟汚れが生じる可能性もあるため、正しく洗濯することも重要です。
クローゼットにワイシャツを保管する場合は、湿気にも注意する必要があります。湿気は結露やカビを引き起こし、衣類を傷つける原因にもなるため注意しましょう。
クリーニングして、クローゼットに片づけた後、定期的に扉を開けて空気を循環させると効果的です。また、ワイシャツは湿った状態だとカビが発生しやすくなるため、完全に乾燥させた状態でクローゼットに収納することも重要になります。
ワイシャツの襟汚れは、酸素系漂白剤など専用のものを使って落とせます。ポイントを解説します。
ワイシャツの襟汚れは、酸素系漂白剤とぬるま湯を使って落とすことができます。
やり方は商品によって異なりますが、洗濯機で洗濯する前に酸素系漂白剤をぬるま湯で溶かし、襟汚れが気になるワイシャツを30分ほど浸けておきます。ぬるま湯を使う理由は、冷水だと皮脂汚れが落ちにくく、すべての汚れを取り除けない場合があるためです。
※必ず使用前に目立たない場所で試し、乾燥させた後に色落ちがないかを確認してから使用する。
※他の漂白剤は混ぜない。
※衣類についている洗濯表示に従って使用する。
ちなみに漂白剤には酸素系と塩素系がありますが、塩素系は生地の色落ちに影響を及ぼす可能性があります。塩素系漂白剤の方が漂白効果は高いものの、生地への負担を考慮すると、酸素系を使うのがよいでしょう。
ワイシャツのがんこな襟汚れは、洗濯だけでは落とすことができません。ここでは、がんこな襟汚れを落とす方法を解説します。
酸素系漂白剤は、効果的にワイシャツのがんこな汚れを落とすことができます。
まずは、汚れを乾いた布で軽く拭き取ります。
約1Lのお湯に酸素系漂白剤を適量溶かして作った液を汚れ部分に塗布し、そのまま5〜10分放置します。つづいてタオルなどの白くて柔らかい布で、トントンとたたくように拭き取ります。
その後、きれいな水でしっかりすすいで、乾くまで布で水分を吸収すれば完了です。
※商品によって分量や所用時間は異なります。
ワイシャツのしつこい襟汚れや、入念に洗う時間を確保できない場合は、専用の洗濯スプレーの使用がおすすめです。
洗濯スプレーは、ワイシャツの襟汚れを効率よく落とす成分がバランスよく配合されており、襟汚れにも高い効果が期待できます。中には、汚れに噴射した後にもみ洗いすることなく、そのまま洗濯できるなど手間を省ける商品もあります。
漂白剤が配合されていないタイプの洗濯スプレーであれば、色柄のシャツにも使用可能です。※使用方法をよく確認してからお使いください。
『ライオンケミカル』では、ワイシャツの襟汚れを落とせる商品を取り扱っています。
簡単に効率的に襟汚れを落とせるアイテムもあるため、手間をかけずに汚れを落とせます。
すぐにワイシャツの黄ばみ対策を行いたい場合は、サッと使える『Pix Pro OXIFINISH オキシフィニッシュ エリ・そで用洗濯スプレー』がおすすめです。
ワイシャツの黄ばみをはじめ、油、食べこぼし、飲みこぼし、血液、泥汚れなどにも効果があります。
漂白剤や蛍光漂白剤が無配合であるため、色柄物のワイシャツの黄ばみ対策にも効果的です。
使用方法も簡単で、黄ばみに直接スプレーして泡が消えるまで放置したら、洗剤を使って通常通り洗濯します。
こすったりする必要もないため、時間に余裕がない場合や、手間をかけたくない場合にもおすすめです。
酸素系漂白剤を使って、しっかりワイシャツの黄ばみを落としたい場合は、『Pix OXIFINISH オキシフィニッシュ 酸素系漂白剤』がおすすめです。
国内生産で製造された安全性の高い弱アルカリ性の酸素系漂白剤で、ツーンとした刺激臭もありません。
使い方もさまざまで、衣類用洗剤に追加して洗濯機で洗って黄ばみを落とすことや、つけ置き洗いでガンコな汚れを落とすこともできます。
さらに消臭効果や除菌効果によってワイシャツを清潔な状態に保てるため、汗をかきやすい夏場にも最適です。
粉末タイプは容量も多く、家の中のシミや汚れ、ニオイ対策などワイシャツの黄ばみ対策以外にも使えるため、さまざまなシーンで重宝します。
ワイシャツの襟汚れには黄ばみと黒ずみがあり、そのほとんどは汗や皮脂が付着し、酸化することによって生じます。
ワイシャツの襟汚れは放置するとがんこな汚れとなり、通常の洗濯だけでは完全に落とすことができません。そうならないためにも、日頃からこまめに洗濯を行うことや、洗剤の用量を正しく守って洗濯することが大切です。
また、洗濯で落ちない襟汚れは、酸素系漂白剤、専用の洗濯スプレーなどを使用して汚れを落とす必要があります。これらは汚れを落とす力も強く、がんこな襟汚れにも効果的です。
『ライオンケミカル』では、ワイシャツの襟汚れを落とせる便利なアイテムを取り揃えています。がんこな襟汚れには、酸素系漂白剤や洗濯スプレーなどの利用を検討してみてください。
※各画像はイメージです。