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洗浄剤と洗剤の違いは?それぞれの特長やおすすめ商品を紹介

日常生活における掃除やクリーニングで欠かせないのが、洗浄剤と洗剤です。

洗浄剤と洗剤はどちらも汚れを落とす役割を担っていることや名前が似ていることから「どっちも同じなのでは?」と考える方もいるのではないでしょうか。

役割や名前は似ていますが、洗浄剤と洗剤には明確な違いがあり、用途も異なります。

また、間違ったものを使うと思うように汚れが落ちなかったり対象物を劣化させたりすることもあるため、それぞれの違いを把握しておくことが大切です。

この記事では、洗浄剤と洗剤の違いやそれぞれの概要、洗浄剤と洗剤の種類について詳しく解説します。

洗浄剤と洗剤の違い

洗浄剤と洗剤の違い

洗浄剤と洗剤は、汚れを落とす役割や名前が似ていることから、同じものと思われがちですが、性質はまったく異なるものです。

洗浄剤と洗剤の主な違いは以下の通りです。

  • 洗浄剤:主に酸やアルカリなどの中和作用を利用して汚れを除去するもの
  • 洗剤:主に界面活性剤の作用を利用して汚れを除去するもの

このように、洗浄剤と洗剤は汚れを落とす仕組みが異なります。

ここでは、それぞれの具体的な特長を紹介します。

洗浄剤の特長

洗浄剤は、アルカリ剤や酸剤、酸化剤など、界面活性剤以外の化学的な中和作用を利用して汚れを除去することが特長です。

中和作用とは、中学校の理科の実験で学習する「酸とアルカリ(塩基)を混ぜ合わせることで、お互いの性質を打ち消し、塩と水が生成される」という作用のことをいいます。

たとえば、酸性の汚れにアルカリ性の洗浄剤を使用した場合、汚れの性質が打ち消され、結果として汚れが除去しやすくなります。

その強力な性質から一部の商品には「まぜるな危険」と表記がされており、他の薬剤と混ぜた場合は有害なガスが発生する危険性があります。

「まぜるな危険」と表記される洗浄剤は、次亜塩素酸塩を主成分とした塩素系洗浄剤や酸性洗浄剤の一部です。

洗剤の特長

洗剤は、「界面活性剤」と「洗浄助剤」を主成分としており、衣類や食器、機械など、幅広い対象の汚れの除去に用いられる製品です。

界面活性剤は、「水」と「油」両方の性質を持っていることが特長であり、本来であれば混ざり合わない水と油の間にある「界面」を変化させることで汚れを除去します。

一方で、洗浄助剤は界面活性剤の作用を補助し、洗浄効果を向上させることが主な役割です。

洗浄効果は持ちませんが、アルカリ緩衝や硬度成分除去(水軟化)、重金属イオンの封鎖(キレート)やミセル増強など、洗剤の効果を助けることができます。

また、洗剤によっては「添加剤」と呼ばれる薬剤が含まれており、これは界面活性剤を補助するというよりは、洗剤の性能を向上させたり付加価値を高めたりするために配合されます。

洗浄剤の種類

洗浄剤と洗剤の違い

洗浄剤は主に、「水系洗浄剤」「準水系洗浄剤」「非水系洗浄剤」の3つに区分されます。

ここでは、それぞれの特長を紹介します。

水系洗浄剤

水系洗浄剤とは、水を溶媒として界面活性剤や洗浄助剤などから構成された洗浄剤であり、成分によって「アルカリ性」「中性」「酸性」に分類されます。

界面活性剤による乳化作用で油を水溶化させることが特長であり、油汚れや粉塵、固形汚れなどの除去に向いています。

水で希釈して使用することから、広範囲に塗布しても引火する心配がありません。

準水系洗浄剤

準水系洗浄剤とは、有機溶剤と界面活性剤によって構成された洗浄剤であり、大きく分けて「可燃性」と「非可燃性」の2つに分類されます。

水系洗浄剤とは異なり、金属や精密機器にも使用可能であり、高い油分溶解力があることから、油汚れの洗浄に用いられます。

ただし、「可燃性」と「非可燃性」ともに水を含んでいるため、使用する際はサビの発生には注意しなければなりません。

非水系洗浄剤

非水系洗浄剤とは、有機溶剤を主成分とした洗浄剤であり、水を含まず、酸やアルカリなどの液性を持たないことが特長です。

大きく分けて、「炭化水素系」「アルコール系」「フッ素系」「塩素系」「臭素系」の5つに分類されます。

全体的に溶解力が高く、水を使用しないため、乾燥も早いです。金属をはじめ、精密機械や電気機械など、幅広い分野で使用できます。

ただし、非水系洗浄剤のなかには可燃性のものもあるため、製品によっては防爆対応が必要です。

洗剤の種類

洗浄剤と洗剤の違い

洗剤は主に、「アルカリ性」「弱アルカリ性」「中性」「酸性」「弱酸性」の5種類の液性に分けられます。

どの液性に分類されるかは、溶液中の水素イオン濃度(pH)によって決まります。

一般的にpH値が高いほど洗浄力が向上しますが、その分対象に与える影響力も強くなるため、使用する場所や除去したい汚れに合わせて洗剤を選ぶことが重要です。

ここでは、洗剤の5つの液性について解説します。

酸性

pH値が3未満の洗剤は、酸性に分類されます。

酸性の洗剤はアルカリ性の汚れと相性が良く、水垢や石鹼カス、尿汚れやカルキ汚れなどの除去に向いています。

一方で、金属や天然石などの材質に使用した場合は、ダメージを与える可能性があるため、注意が必要です。

また、酸性の洗剤は塩素系の洗剤・洗浄剤と混ざり合うと有毒なガスを発生させる恐れがあるため、併用しないようにしましょう。

弱酸性

pH値が3以上6未満の洗剤は、弱酸性に分類されます。

弱酸性の洗剤は水垢や皮脂汚れ、石鹸カスなどの除去に向いており、主にお風呂用の洗剤として使用されています。

酸性の洗剤に比べて刺激が弱いことから、お風呂場のタイル素材にも使用でき、傷めることなく効果的に汚れを落とすことが可能です。

弱酸性は洗剤としてだけではなく、肌に直接触れるボディシャンプーやクレンジングなどの化粧品にも使用されることが多く、肌にも優しい特長があります。

中性

pH値が6以上8未満の洗剤は、中性に分類されます。

中性の洗剤は名前の通り、酸性とアルカリ性の中間の性質を持っており、食品汚れや手垢、皮脂汚れや軽い油汚れなどの除去に向いています。

酸性やアルカリ性の洗剤ほど強い刺激がなく、比較的手荒れしにくいため、台所やお風呂など、日常的な掃除に用いられるケースが多いです。

ただし、中性の洗剤は界面活性剤の作用を利用して汚れを落とすため、こびりついた頑固な汚れの除去には向いていません。

無理にこすってしまうと素材を傷つけたり破損させたりする恐れがあるため、注意が必要です。

弱アルカリ性

pH値が8以上11以下の洗剤は、弱アルカリ性に分類されます。

中性洗剤より洗浄力が高く、軽い汚れから油汚れ、タバコのヤニなどの頑固な汚れまで幅広く除去できることが特長です。

ハウスクリーニングに適した洗剤であり、居住地内のさまざまな汚れに対応できます。

ただし、アルミをはじめとした金属などに使用した場合は素材を傷めてしまう可能性があるため、使用箇所には注意が必要です。

アルカリ性

pH値が11以上の洗剤は、アルカリ性に分類されます。

アルカリ性の洗剤は高い洗浄力があり、油汚れや皮脂汚れ、タンパク質でできた汚れなどに強く、油や皮脂のなかにある脂肪酸と反応して汚れを落とします。

タンパク質でできた汚れについては、汚れのなかにあるアミノ酸の構造を元から変えることで、汚れを落としやすくしてくれることが特長です。

脱脂力に優れていることが魅力ですが、対象を腐食させるリスクがあるため、金属には注意が必要です。

アルカリ性の洗剤は刺激が強く、直接肌に触れると荒れることがあるため、使用する際はゴム手袋を着用するようにしましょう。

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バスリフレ バスクレンジング こすらず60秒!お風呂を洗浄

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噴射してから60秒ほど放置するだけで、除菌やウィルス除去はもちろん、ピンクヌメリの予防にもなります。

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ライオンケミカルでは、上記以外にも台所やトイレ、お風呂など幅広いエリアに対応した洗剤を多数販売しています。

以下から商品ラインナップがご確認いただけますので、ぜひご覧ください。

洗浄剤

まとめ

洗浄剤と洗剤は役割や名前が似ていることから混同されがちですが、似て非なるものです。

現在は家庭のあらゆるエリアに対応した洗剤と洗浄剤が発売されているため、落としたい汚れや綺麗にしたい場所に応じて選ぶとよいでしょう。

ライオンケミカル』では、家庭内のあらゆる場所で使用できる洗剤と洗浄剤を多数ラインナップしています。

トイレやお風呂、台所などの日常的に掃除をする場所に適したものはもちろん、排水口やパイプなど、目に見えない、手が届かない場所に適したものもご用意しています。

マルチに使えるものや手間をかけずに使えるものもありますので、気になった方はぜひチェックしてみてください。

※各画像はイメージです。

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