虫よけ対策で快適な庭を作ろう！主な虫の種類と発生原因

庭に植物があると、虫の発生がつきものです。

駆除をしても、度々発生する虫に頭を抱えているという人も少なくありません。

庭での虫の発生には、湿気や雑草の多さなどの原因が必ずあるため、原因に応じた適切な対策を実施することで、庭の虫よけが望めます。

この記事では、快適な庭を維持するための虫よけ対策や、主な虫の種類と発生原因について詳しく解説します。

庭の虫よけ対策の必要性

快適な庭を維持するためには、虫よけ対策が必要不可欠です。

庭に害虫が発生すると、育てている植物が被害を受けたり、果てには、住んでいる人にも害が及ぶかもしれません。

虫の多くは植物を食料源としているため、葉や根などを食べられる可能性があり、植物の成長を妨げたり、枯らしたりします。

また、庭で発生する虫の中でも、毛虫は住んでいる人やペットを刺す可能性があるため、危険です。

虫よけ対策を定期的に行うことで、害虫の発生を効果的に防ぎ、快適な庭づくりが行えるため、気持ちよく過ごせます。

庭に虫が発生する原因とは

ここでは、庭に虫が発生する原因について詳しく解説します。

湿気が多い

虫は、日当たりが悪くて湿気がある場所を好む傾向にあります。

植物を育てていると水を撒く機会が多く、塀に囲まれている場合も多いため、湿気が増しやすいです。

湿気のある場所にはダンゴムシやワラジムシが生息しており、梅雨の時期になるとナメクジやカタツムリも発生します。

虫の発生を抑えるために、風通しの良い環境にしておきましょう。

身を隠しやすい

虫は、身を守るために、身を隠す場所を必要としています。

雑草が生い茂っていたりちょうどいいサイズの石があるような庭は、虫が住むのに適した環境となります。

雑草が多い場所にはアブラムシや毛虫などが住み、石の下にはムカデやミミズが発生します。

雑草は定期的に除去し、不要な石は造園業者に処分してもらいましょう。

植物が多い

虫は植物の葉や花の蜜などをエサとしているため、植物が多いと虫が集まりやすいです。

小さな虫を捕食する虫もおり、食料を求めてきた虫を食べるために捕食者側の虫も集まってきます。

たとえば、スズメバチは他の虫を捕食する肉食性の昆虫です。

スズメバチは住んでいる人を襲うケースもあり、刺されると痛みや腫れを引き起こし、アレルギー反応を起こす可能性もあります。

また、果実が実る木を育てている場合は、カメムシも寄りやすくなります。

腐葉土ができている

腐葉土は、枯れ葉が分解され土のようになった状態のことを指します。木を植えていると腐葉土の元となる枯れ葉が落ち、溜まりやすいです。

腐葉土にはハエやナメクジ、ダンゴムシ、ヤスデなどが生息します。

腐葉土が増えると、上記の虫も大量発生してしまうため、不快度が増したり、虫の種類によっては植物への食害のおそれもあります。

腐葉土に使用目的が特になければ、溜まった枯れ葉は放置せず処理しておくことが望ましいです。

庭に被害をもたらす主な虫の種類

ここでは、庭に被害をもたらす主な虫の種類と被害内容について詳しく解説します。

アブラムシ

アブラムシは、非常に小さい虫であり、植物の茎や葉から汁を吸います。

一匹の被害は大きくありませんが、大量の群れで植物に付くため、植物の成長を妨げてしまいます。

アブラムシの発生原因は、窒素分を含む肥料の与えすぎによる植物内のアミノ酸の増加などです。

アブラムシは、アミノ酸を好物とする傾向があるため、窒素分を含む肥料を与えすぎるとアブラムシが発生しやすくなると言われています。

日頃からこまめに雑草を抜くように心がけましょう。

ナメクジ

ナメクジは、見た目の不快さもさることながら、植物の葉を食害します。

特に好んで食べられやすいのは、バラやアジサイ、アサガオなどの花類です。

せっかく綺麗な花が咲いても、ナメクジの食べ跡が残っていると見栄えが悪くなってしまいます。

人体への被害は特にありませんが、ナメクジには広東住血線虫という寄生虫が潜んでいる可能性があります。

万が一、ナメクジや粘液を触った手が口に触れて、広東住血線虫が体内に入ってしまった場合、髄膜炎や脳炎を引き起こす危険性があります。

毛虫

毛虫は、葉を食べ荒らし、植物の生育に悪影響を及ぼすことがあります。

毒を持つ毛虫も一部存在し、刺されると痒みや痛みを伴う皮膚炎を引き起こしてしまいます。

毛虫の成虫は蛾ですが、天敵に卵が襲われないように、葉の裏に卵を産みつけることが多いです。

葉の裏からふ化した毛虫が大量発生している場合があるため、注意が必要です。

カメムシ

カメムシは、口吻を植物や果実などに突き刺して吸い、栄養をとって植物の組織を破壊してしまいます。

植物の被害以外にも、カメムシの悪臭被害に悩まされる方も多いです。

カメムシは、洗濯物に付いてしまうことが多く、洗濯物を取り込んだ際に悪臭被害に遭うケースがよく見られます。

洗濯物はできるだけはたいてから取り込むように注意しましょう。

ネキリムシ

ネキリムシは、若い植物の根を切断するように食い荒らし、植物の成長を妨げます。

十分に生育した植物は食べない傾向にあるため、植えたばかりの植物に関しては注意を払う必要があります。

周囲の雑草から飛来した成虫が卵を産みつけて発生します。

したがって、植物を新しく植える際は、周囲の雑草を徹底的に除去しておきましょう。

庭を守る虫よけ対策

ここでは、快適な庭を守るための虫よけ対策を紹介します。

雑草の除去

雑草が生い茂ると、虫が住みやすい環境となってしまうため、雑草の除去を徹底することが重要です。

雑草には除草剤が効果的ですが、育てている植物があり除草剤を使用できない場合は、草むしりが主な手段となります。

広い庭の場合は、刈払機で草を刈る場合もよく見られます。

雑草が酷く生い茂っているケースでは、専門の業者に頼むのが効率的です。

雑草を除去したあとは定期的に草むしりを行う必要がありますが、面倒な場合は防草シートの設置も有効です。

防草シートは、太陽光を遮断し植物の成長に必要な光合成を防ぎ、雑草の成長を妨げられます。

草むしりの手間をかけたくないという方は、防草シートの活用がおすすめです。

庭の水はけの改善

庭に水たまりができやすい状態では、蚊やユスリカなどの害虫が繁殖しやすくなるため、水はけが良い状態であることが望ましいです。

庭にくぼみがあったり、平坦で水が出ていかないような状態の場合、庭の水はけが悪くなります。

庭の整地でくぼみをなくし、排水できる勾配にすることで排水効率を改善できます。

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まとめ

庭に害虫が発生すると、害虫の種類によっては、育てている植物だけでなく住んでいる人にも害を与えかねないため、快適な庭の維持のために虫よけ対策は必要です。

庭に虫が発生する原因としては、湿気が多い、植物の量が多い、腐葉土があることなどがあげられます。

実際に被害をもたらす虫は、アブラムシやナメクジ、毛虫、カメムシ、ネキリムシなどの種類があります。

あらゆる虫から庭を守るためには、雑草の除去、水はけの改善などが効果的です。

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植物の手入れや草むしりなどの作業をする際に、効果を発揮します。

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※各画像はイメージです。